現状分析の仕方
マーケティングの際の重要な考え方について書いておく.
情報や物事の分析の仕方についてである.
重要で正しい情報の選別
大多数の人々は近視眼的に主観的にしか物事を見ることが出来ない.
「俯瞰」とか「客観」とかいうが全体を見ることが如何に難しいか.
しかし,情報があふれている今だからこそ,その大量の情報から真実を見抜くことこそ重要になる.
数字の見方
ある方がテレビ番組でマルチスケールでみることの重要性を語っていた.
その際は株価の話を例にとって話されていたが,皆,ミクロでみたものだけを見て判断する.
それではうまくいかない.メゾ,マクロとスケールをかえてみなくてはいけないという話をしていた.
これはある意味で真実である.
一部のお客様に売れる商品が他の大多数のお客様に売れるとは限らない.
多くの間違った商売のほとんどはこれに尽きる.
では,大局から見ればいいのか?という話になるが,そのような作り方では付加価値のある商品は作れない.
みんなが欲しいもので簡単に作れるようなものは既に作っている人が大勢いる(出てくる)ので価格競争に陥る.
つまり,儲からないものになる.
大局から見ても,局所的に見てもうまくいかない.
ここが難しいところなのだろう.
仮説を立てて検証しないと本当のところは分からない.
何事も仮説を立てて検証してみないと表面上の動きを追っているだけでは本質が分からない.
何かが売れたとして,その購入した人がどういう理由で買ったのかはその人にしか分からない.
それが分かれば,その理由と同じタイプの人がどれくらいいるかを予測することが出来るので,その商品がどのように売れるかが分かるようになる.
どこそこの店で○○が売れたからと言って,闇雲に真似して同じ商品を揃えたって自分の店で売れるとは限らない.
AI で分析して,○○にはこういう傾向があるということがわかったからといって,それを真似して売れるとは限らないということである.
何らかの関連性があるので,考えても分からない場合はそれに気づくために検証作業を行わないとうまく行かない.
自分で考える重要性
購買行動だけではない.
自分が理解できない行動をしている人はそれなりに何かの理由があって,そういう行動をしているのでそれを観察するだけでも教わることは多い.
みんなが SDGs といっているから,SDGs.
みんなが AI といっているから,AI.
これも自分で考えて理解してから行動することをお勧めする.
持続可能な社会なんて日本だったら江戸時代に戻れば,鎖国した中で自給自足のような生活が出来ていたのだ.
そういう生活を出来なくした西洋文明が今更何を言っているのか?
この本を読めばわかるが本当の持続可能社会というのを江戸時代の日本は実現していた.
日本の江戸時代は外から入ってくる情報が少なかったが,独自の文化が花開き,学問が相当に発達していた.
自分で考えれば様々なことを見つけることは出来るのだ.
遣唐使を廃止して,万葉仮名が使われ始めた平安時代も同じことが起こっている.
当時は情報や物事の入ってくる場所が西洋ではなく,唐だったのだ
遮断によって「漢字」ではなく,「ひらがな」が広まり,物事を表すことが大層便利になった.
外から多数の情報が入ってくると自分で考える癖がつきにくくなり,何でも盲目的に人の言うことを信じてしまう傾向にあるようだ.
確かに本当に新しい情報が外から入って来て役に立つことも大いにあるが,何でもそれが正しいと信じることは少し違う.
分析が重要なのはそういうところだ.
数字を集計してみたって何も得られない.
その数字が表す意味を自分で考えて,仮説を立てて検証して,原因と結果に今まで気づいていなかった何らかの関連性を見つけることが重要なのだ.
競合他社がやっていることが全部正しいわけでもなく,むしろお客様のことを向いていることの方が少ないことを肝に銘じたほうがよい.
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