ツール(道具)の重要性について

最終更新日: 公開日: 2024年01月

今回はツール(道具)に焦点を当てて考えてみたい.

「仕事が出来る人はツールを大事にする」

と普段から思っているが,それはどういうことなのかを考える機会があったので話としてまとめてみることにする.

釣りをするサル

ツールは進化すればするほど効率が上がる

まず,何事も効率よく正確に進めるためには徒手空拳で挑むより,何らかの道具があった方がよいというのは疑う余地のないことだ.

例えば,太古の昔に動物を狩って食べようとするとき,何も道具を持たないで捕まえるのは大変でも,弓矢を使ったり,落とし穴を掘ったりと,道具,罠を使う方が確実に捕まえることが出来る.(大型動物の場合は,その後食べられる肉の形にするのにも包丁のようなものがないとほとんどさばくことは不可能に近い.)

道具は必要なものであり,弓矢より鉄砲の方が遠くまで確実にとらえられるということはつまり道具が進歩すればさらに効率が上がるということが分かる.(黒曜石で作ったナイフより現代の包丁の方がかなり使いやすい.)

道具を得ること

ただし,弓を作るより,鉄砲を作る方が技術的に難しい.鉄を作る技術が必要になるし,火薬も必要になる.一旦,道具が出来れば習得にかかる時間は弓より短くて済むかもしれないが,道具を作るのには多大な工数がかかる.
また現代日本では誰でも鉄砲を所持できるわけではなく,様々な条件もクリアしなければならないので簡単に誰でもが扱えるものではない.

日本語について

話は変わるが日本語を取り上げてみたい.
日本語は覚える文字数もそうだが,表意文字である漢字だけでなく,表音文字のひらがな,カタカナまで覚えないといけない.
また,漢字は中国と同じかと思うと音読みだけでなく,訓読みも存在する.中国語には四声があって,発音は日本語以上に難しいが,訓読みはない.漢字が膨大という意味では起源となる中国も同様に大変だが,ひらがなやカタカナはない.
英語に至っては文字としてはアルファベットがあるだけで,もちろん発音が違うので単語ごとに覚える必要はあるが,覚える量は日本語には及ばない.
ドイツ語は表音文字なので発音を覚えるのは英語よりは簡単だ.

そんなに言語に詳しいわけではないが,パッと思いつく言語と比べてみても日本語は覚えないといけない量は半端なく多いことが分かる.

つまり,日本語は使えるようになるまでに相当な学習時間を必要とする.

ただし,日本語は表意文字と表音文字の組み合わせなので一度習得してしまえば,読むのが早くなる.
読み方が分からなくても意味がわかれば文章全体もなんとなくでも見えてくる.
また,他国の言葉もカタカナを使えば自分たちの言葉として取り込むことも簡単だ.
つまり,言語としてはかなり効率的なツールといえないだろうか.

先ほどの鉄砲は科学的な蓄積が必要で一朝一夕に作れるものではないが,日本語は習得に時間がかかり,一朝一夕に使えるものではない.

どちらにも言えることはツールを作って使えるようになるまでにかかる知識や時間が大きければ大きいほど,その後の運用は効率的に行えるのではないか?ということだ.

エディタについて

UNIX の世界には Emacs というエディタがある.今はあまり詳しくないので何も言えないが,昔は Emacs と vi という二つのエディタがあり,使い方が全く違うので最初は難しく感じるのだが,慣れてくるとどちらも高速にプログラムや文書が入力が出来て快適なエディタである.
複数ファイルに渡る文字列置換とか複雑なことも出来る.Emacs はプログラムが書けるので lisp でプログラムさえ書ければ本当に大体のことは出来てしまう.
ただし,lisp を書けないとダメだし,lisp の中でも emacs lisp という方言のような違いも分かった上でかける必要がある.
つまり,習得にある一定程度の時間はかかるということだ.
その代わり,一度習得してしまえば,次に同じことを行うときは素早く行うことが可能になる.
プログラムで何か面倒だなと思った時も大抵先人が何とかしてくれているので,それを使えば非常に楽をすることが出来る.
(オートインデントとか)

習得に時間はかかるが,一度習得してしまえば効率が段違いに上がる.
メモ帳だけで頑張るより,そのような進化したエディタを使った方が根本的に開発スピードは上がる.

道具を選ぶこと

そういうことなので仕事をする上でも生きる上でも道具というのはとても重要なものだ.

だからこそ,道具には安易に飛びつかず,十分比較した上で選択することが望まれる.
UNIX を使っていた人ならば,Emacs と vi などはどちらかというよりはどちらも使える人の方が多いだろう.
どちらも使えることにより,その時その時に応じて使いやすい方を使うという,さらに効率のあがる使い方が出来る.

Emacs も vi も幸い無料で使えるので両方覚えるに越したことはないが,100万円とか1000万円とか購入にコストがかかるようなツールの場合,しっかり考えた上でツールを選択しないと大変な無駄遣いをすることになる.

仕事が出来る人をよく見ていると道具にこだわっている人が多くないだろうか?
仕事が出来る人は効率よく仕事を進めるためには道具が重要だということを分かっているので徹底的に道具にこだわっている可能性がある.
「弘法筆を選ばず」という言葉は同じような道具という前提条件が必須だろう.
弓と鉄砲だと射程距離を考えても,弓は鉄砲に到底かなわない.いくら弓の名人でも弓の射程圏外から鉄砲に撃たれたら負けるに決まっている.

マーケティングをするにも道具は重要

メール配信をするツール,アクセスログ解析をするツールなどマーケティングを行うにあたってツールを使うと効率よく利益を上げられるようになりますが,その販促用ツールも世の中に多数出回っています.

しかし,簡単に比較できないので何を使えばよいのかわからないことも多いと思います.
そんな場合は一度このページの問い合わせフォームからご相談ください.
何をしたいかを確認させていただいた後にそれにあった最適なツールを提案させていただきます.
また,弊社のシステムは契約期間に縛りがありませんし,無料トライアルも可能なので他のツールと比較する時にもコストはかかりません.
道具にもよりますが,出来ないことはどうやっても出来ないことも多いです.
MA のツールも出来ないものをどうにかして出来ないかと考えるよりは相談していただいた方が早いです.
悩まれている場合は是非一度ご相談ください.

 

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