メールのクリック数だけに執着していませんか?

最終更新日: 公開日: 2024年03月

製造業の販売促進・マーケティングをしている人と話をしていて気づくことがある.

それはメールのコンバージョンをとにかく気にしているということだ.
この場合のコンバージョンとはメール文面中の URL のクリック数のことである.

マウスクリック

メールのクリック数が意味するもの

確かにメール配信をした際にクリックされないよりはクリックされたほうがいいように思うかもしれない.
しかし,実はそんなこともない.
それはホームページのアクセスログ解析をしていれば明らかになる.

ところでメルマガを配信した場合に,メールを見てもらえたかどうかは気になるのは分かる.
しかし,本当にメルマガが役に立ったかどうかは最終的には売上が増えたかどうかによって決まる.
見たか見なかったかではなく,売れたか売れなかったかなのだ.

売上が増える前段階として,

  • 新しい人にメールが転送されて新しい人から引き合いが来た
  • メルマガを見てもらえて,会社名を思い出してもらえた

ということも考えられるだろうが,それは売れてからヒアリングすることによってしか判明しない.

ということで,配信担当者としてはメルマガ配信の成果として分かりやすい指標が「メールのクリック率」になるのは仕方がない.
しかし,ここに落とし穴がある.

配信メール文中の URL のクリック率は実際の売り上げの増加に直結していない.
だから
メールのクリック率が高いからメルマガ配信は成功だ
とは言えないのである.

メルマガを配信しているがお客様の反応はよいが営業からの評判は悪い

このようなことはないだろうか?

  • メルマガを配信してみるとクリックは結構されている.
  • カタログダウンロード量も多い.

しかし,そのリストを営業に渡してみると営業からは

全然,引き合いに繋がらないし,売れない.

と言われて,「こんな売れないリストを渡すな」と言わんばかり.

クリックもされているし,実際に資料のダウンロードもされているのになあと思うだろう.

これはつまり,クリック率や資料のダウンロード数だけにとらわれていて肝心なことを忘れてしまっているからだ.

それは本当に「お客様が興味を持ってクリックしたのかどうか?」ということだ.

クリックは本当にお客様の興味を反映しているのか?

多くの MAツールはこの「クリックはお客様の興味を反映している」という前提で作られている.
しかし,これが間違っているということに気づいている人は少ない.

このことは自分でよく考えれば分かるのでここではあえて書かない.

自分で考えるか,もしくはフォームから問い合わせいただければご相談に応じます.

メール配信は売り上げを増やすため,もしくは利益を増やすため

メール配信の目的をもう一度考えましょう.
そうすれば,まだメール配信をするには早い段階にあり,もっと別のことに力を入れたほうがいいことに気づくかもしれません.

ホームページを改良するのが近道かもしれませんし,そもそも販売形態を変える必要があるかもしれません.
どこがボトルネックになっているのかを早めに発見することが大事です.
クリック数を増やしてもボトルネックを放っておけば売上額や利益額はいつまで経っても変わりません.
クリック数が増えることがマーケティング担当の成果として認められているとしたら,その評価制度自体を見直す方が良いでしょう.無駄なことに時間とお金を費やしているかもしれません.

 

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