商品企画の難しさ

最終更新日: 公開日: 2023年08月

どうも,自分は根っからの商品企画だということが特に最近よく感じられるのだが,今回はそれについて書いてみたい.

物事を簡単に素早く理解したい

どうも最近の世の中の傾向として
簡単に物事を理解したい
ということがあるようだ.

タイムパフォーマンス
どうもタイムパフォーマンス(タイパ)という言葉にも関係している

ある出来事が起こった際に,「なぜそれがそうなったか?」ということを解き明かすことはとても興味深いことだと思っているが,どうも世の中一般の人はそうでないようだ.
自分で考えるのが楽しいのであって,人に教えられると面白いものも面白くなくなる.
他人に頼らず,自力で考えると時間はかかるし,知識が不足していて分からないことも多い.
教えてもらうことはありがたいことだが,結構間違っていることも多い.
この人の発言は全て正しいなんてこともない.つまり,教わる側にも批判的精神は常に必要なのだが,素直な人が多いのか,教えられると「なるほど,そうか」と自分で考えない人はかなり多い

タイパ重視はよいことか?

それがタイパ(タイムパフォーマンス)重視という今の(昔からの?)傾向に繋がっている.

実はあまり言いたくないのだが,そういう人には本当に有用な情報を得られないように本サイトの記事は出来るだけ後ろの方に重要なことが書いている.
要は最後まで読まないと有用な情報までたどり着けない.
起承転結を考えながら書くと必然的にそうなるからで,意地悪しているわけではない.

そして,弊社にはどこまでどういう風にページを見ているかが分かるログ解析があるので,閲覧状態を見ているのだが,実際,最後までスクロールしてページを読んでいる人は少ない.
折角,為になる情報書いているのに最後まで読んでないなあと思いながら,弊社独自開発のログ解析ページ閲覧解析機能を見ているのである.
と書いていても,この文章も目に留まることは少ないと思うので流し読みする人は減らないと思っている.
それを逆手にとって,出来るだけ上の方にシンプルに言いたいことだけを書くという手法をとっているサイトもあるかもしれない.しかし,それだと本当に言いたいことは伝わらない.

実際はそんなにシンプルなことでもない

本や何かの事象を簡単にまとめて解説した動画やまとめサイトを読んで理解した気になっている人が多すぎる.

確かに解説動画やまとめサイトの全部が全部間違っているわけではない.
ただし,それは解説した人が実際のもののある一面を切り取っただけのものであり,本当のところは自分で全部見てみたり,様々な資料を見てみない限りは分からないものである.

これと同じような例として歴史小説がある.

歴史小説が面白いのは作家によって様々な解釈がされるからであり,同じ歴史上の出来事や人物を描いたものでも「そういう見方もあるか」というのがまさに醍醐味なのである.

しかし,ある一人の人の解釈を聞いて「知った風な」気になっても,それは「表面上知った」だけのことであり,面白くもなんともない.
そもそも,その人の解釈があっているかどうかも分からないのである.
一人の人の解釈を聞いて歴史が分かるわけもない.人間関係はもっと複雑に入り組んでいる.人だけでなく,出来事だって多方面から見てみないと本当のところは分からない.多方面から見ても「恐らくこうかな」となるだけで正解というわけではない.

世の中に魔法のようなものはないのである.深く知りたければそれだけの時間と頭を使う必要がある.しかし,最近,なんでも楽して手に入れようとする傾向が強すぎるように思う.

SNS が発達して,いわゆるインフルエンサーという人たちが影響を与えている構図はテレビが影響を与えていた昔と変わらない.
テレビにしたって,インフルエンサーにしたって,盲従していては一緒である
多方面から入った情報を自分で分析,処理することこそが重要なのである.
情報が氾濫する世の中で取捨選択する難しさは分かるが,それを放棄してしまい,どれか一つの情報源に依存してしまうのはとても危険な兆候だ

多面的に見ること

そして,商品企画にあたって重要なことはまさにこの「物事を多面的に見ること」なのである.

  • 一人の人が欲しいというものを作ったって,その人にしか売れない.
  • みんなが欲しいというものを作ったって,それは作る人も多いので儲からない.

物事を多面的に見ることが出来るのは「そういう考え方もあるのか?」と人や世の中のことを面白がる姿勢がある人には自然に出来ることだが,そういうことがない人でも商品企画が出来るようになりたいと思ったら,どうすればよいのか?

当たり前だが,そのような思考をするように習慣づける,訓練するということしかない.

商品企画に魔法は存在しない.
深く様々なことに興味を抱いて,その人や物事の動きの背景を解き明かすことを日々行う必要がある.そういうことを日々行っているといざというときに他の人では結びつかないことが結びつくのである.
人に「君は話がよく飛ぶね」と言われたことはないだろうか?
私はたまに言われることがあるが,聞く人にとって発想が飛躍している場合に流れについていけなくなった時に発せられる言葉だと思うが,これは私の中では結びついていることが聞く人の中では結びついていないことにより起こる.
だから,私も人の話を聞いていて「あれ,どうしてその話に飛んだ?」となる時はある.それはその人の知識の深さ,幅についていけてないということが分かる.そんなときは自然に笑ってしまう.分からないことは楽しいからだ.
そして,聞き続けた後に話が飛んだ「からくり」が分かると「そうか!」とスッキリする.

商品企画ってどうすればいいの?

この質問はたまに受けるがめったに受けることがない.

だいたい,商品企画の人に会ったことも少ない.
「この商品は誰が考えたのですか?」
と聞いて明確に「誰」と回答されることも少ない.
「いつの間にかありました」
という回答も多い.
商品企画を誰がしているのかわかっていない企業も多い.
実際に商品企画がいない場合も多く,開発や営業がやっているケースも多い.

また商品企画がいたとしても,みんな商品企画はセンスだと思っているのだろう.
(実際,私もセンスなのかと思っていた時期はある.)

センスだと思う人には「商品企画をどうすればいい?」という質問をすること自体がナンセンスに思えるのだろう.
だから,質問もしない.

今,私にはこの問いに回答はある.
しかし,先にも書いた通り,簡単なものではない.日々の考える訓練が必要なのだ.しかも,思いつくときは突然にやってくる.
ただ日々考える訓練をやっていなければ,永遠に思いつくときは来ないのだ.
商品企画が得意な人は考えることを訓練とは思っていない.
「面白いから考えている」
ただ,それだけだ.
しかし,商品企画を得意としたいなら「普段から物事について考える」ようにすればいいのである.

だから,「楽して簡単に商品企画が出来るようになるなんてことはない」ということを理解することから始める必要があるのだ.

 

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