検索ボリュームの罠
ホームページを作る際に検索ボリュームのことを考えることは間違っていない.
特にホームページをつくる際に複数の候補となる言葉がある場合に,どの言葉で検索されることが多いのか?と考えるときには検索ボリュームを調べるのが確実だ.
その検索ボリュームが本当に正しいかどうかという意味ではちょっと微妙なことも分かっているのだが,公式に提示されているものを信じるしか現在は方法がない.
昔は参照元が分かっていたので,どんな単語でどのページにアクセスされていたかが分かったのだが,その一番重要な情報を検索エンジンが隠してしまったために非常にクローズドなよくない状況となっている.
検索ボリューム自体が微妙な状態となっていることも含めて,検索ボリュームの情報に頼りすぎることはよくない.
その検索ボリュームの罠について,二つを取り上げて説明する.
よく検索される単語 ≠ 売上に貢献する単語
まず,よく検索される単語は必ずしも売上を増やしてくれる単語というわけではないという重要な事実に気づく必要がある.
結構陥りやすい間違いだが,これが第一の罠である.
ホームページ担当者やホームページ制作業者はアクセスが増えれば喜ぶ.
それはアクセスがないよりはある方がよい.
アクセスが少なかったものが増えれば,引き合いが減ることはない.
だから,ある意味では成功なのだが,注意すべきは本当に売上が伸びているかだ.
アクセスが増えても売り上げが伸びないケースは普通にある.
そもそも,情報の正しさが疑われる検索ボリュームを元にしている時点でアクセスが思ったほど増えないことも多い.
検索ボリュームの多い単語 = 競合も多い単語
「ホームページは作って終わりではない」ということはこのサイトでも何回か言及している.
検索ボリュームだけでサイトを作ってしまうと,そのキーワードボリュームの多い単語は競合ページも多いために上位に行けないことも多い.
そうするとどうなるか.
狙った「検索ボリュームの多い単語」は検索順位が低いものばかりとなり,アクセスがほとんど増えないという事態にも陥るのだ.
検索ボリュームだけで作ってしまうとこういう第二の罠にも陥る.
折角,アクセスが多そうな単語を中心にサイトを作っても,検索エンジンからの流入が見込めないとアクセスは増えないのだ.
ではどうやってホームページは作るべきか
ホームページは作成したり,デザインなどの大幅リニューアルをしたからといって終わりではないのである.
制作側と閲覧側のずれが必ずあるので,それを修正していかないことにはホームページとしての役割(知らない人に知ってもらうこと)は果たせない.
ではどうやってそのズレをなくすのか?
制作(企業)側の思いは思いとして,顧客側がそれをどう受け止めるかは聞いてみるしかない.
つまり,現場での顧客(クライアント)の思いを聞いて,それを真摯に反映していくしか方法はないのである.
そのズレを修正しながら,商品やサービス自体を変容させると共にホームページも変更するしかないのである.
それをしないと時代に取り残され,売上も利益も減少の一歩を辿ることになるだろう.
では,そのズレはどうやって見つけるのか?
これはアクセス解析を行うしかない.
- どのページにアクセスが多いのか
- どういう単語でのアクセスが多いのか
- ページのどの部分を見ているのか
- 探しているものがすぐに見つかっているのか
- 動画は視聴しているのか
- どこの会社のどういう人がどういうページの見方をしているのか
これらは全部が完璧に分かるわけではないが,無料のログ解析でもある程度は分かる.
しかし,上記のようなことを見るために作られたわけではないのでなかなか簡単に分かるようにはなっていない.
弊社のアクセスログ解析であれば,上記のことがかなり明確に分かる.
ホームページを改良していくためにはこのような解析をしてページを改良しているサイトとそういう解析をしていないサイトはアクセス数や引き合いの差がどんどん開いていく.
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