見積を出した後,放置していませんか?
見積を依頼され,急いで作って提出する.「社内で検討して,こちらからご連絡します」と言われ,その日は帰る.一週間経っても連絡はない.こちらから電話をかけようかとも思うが,催促しているようで気が引ける.そうこうしているうちに新しい引き合いへの対応に追われ,あの見積のことは頭から薄れていく.
数週間後,思い出して連絡してみると「あの件は他社に決めました」と言われる.
多くの営業の現場で同じことが繰り返されている.見積を出すところまでは全力で動くのに出した後は相手からの連絡をただ待っている.しかし,見積は提出した時点がゴールではなく,そこから受注に向けた勝負が始まるのである.
ここでは,なぜ見積を出した後の放置が起きるのか,受注率を上げるフォローの方法,そして顧客が検討を再開したタイミングを捉えて逃さずフォローする仕組みについて考えてみる.
見積を出した後,放置してしまう理由
「検討します」を真に受けて待ってしまう
「検討して連絡します」と言われれば連絡を待つのが礼儀のように感じられる.しかし顧客にとっての検討とは,多くの場合,他社との比較である.こちらが連絡を待っている間に競合の営業マンは追加の説明に訪れ,条件を調整し,商談を前に進めているかもしれない.
「待つ」ことは中立ではなく,競合に時間を明け渡すことである.
催促と思われるのが怖い
見積を出した後の連絡をためらう理由として最も多いのが,「催促がましくて嫌がられるのではないか」という遠慮である.たしかに,「あの件,どうなりましたか」と結論だけを聞く電話は,相手にとって答えにくく,急かされている印象だけが残る.
しかし,「どうなりましたか」としか言えないのは,フォローの準備をしていないからである.相手の役に立つ理由を持って連絡すれば,それは催促ではなく商談の続きになる.遠慮の正体は,連絡する理由を用意していないことである.
出した見積を覚えていられなくなる
見積書のファイルは残っていても,「どの案件にいつ見積を出しいつ返事が来る予定なのか」を一覧できる形で管理している会社は少ない.日々新しい引き合いに追われるうちに,返事のない見積は記憶から薄れ,思い出したときには決着がついている.
見積後の放置は,営業マンの怠慢というより,覚えておく仕組みがないことの結果である.
受注率を上げる見積後のフォロー方法
次に連絡する日を見積を渡すときに決めておく
最も効果が大きいのは見積を渡す時点で次の接点を約束しておくことである.「ご検討はいつ頃までの予定ですか」と聞き,「では来週の水曜にご不明点の確認も兼ねてお電話します」と伝えておく.こうしておけば,その電話はもう催促ではない.約束の実行である.
フォローの起点を相手からの連絡に置くのか,自分の予定に置くのか.この違いだけで,見積を出した後の動き方はまったく変わる.
相手の役に立つ理由を持って連絡する
連絡する理由は探せばいくらでもある.
- 見積の内容で分かりにくい点がないかの確認
- 仕様や数量を変えた場合の代替案の提示
- 納期や価格の前提が変わったときの連絡
- 同じ課題を解決した他社の事例の紹介
役に立つ情報を持って連絡すれば,会話は自然と検討状況に及ぶ.検討が止まっている理由が価格なのか,時期なのか,社内の稟議なのかも,会話の中で聞き出せる.フォローとは結論の催促ではなく,相手が決めやすくなるように手を貸すことである.
有効期限を切って見積を流しっぱなしにしない
見積に有効期限を入れておくこともフォローの助けになる.期限が近づいたこと自体が連絡の理由になるからである.「今月末で見積の有効期限が切れますが,延長いたしましょうか」という電話は自然であり,そのついでに相手の検討状況も確認できる.
出した見積を一覧にして追いかけ漏れをなくす
そして,これらのフォローを個人の記憶に頼らないことである.提出した見積を案件として一覧で管理し,提出日,金額,次にフォローする日,現在の状況が並んで見えるようにする.返事のないまま止まっている見積が一目で分かれば,追いかけ漏れはなくなる.フォローは営業マン個人のまめさではなく,仕組みで担保するものである.
フォローのタイミングは顧客の動きが教えてくれる
電話のタイミングは難しい
とはいえ,フォローの電話のタイミングは難しい.早すぎれば急かしているようで気が引けるし,遅すぎれば他社に決まっている.ページの再訪が分かっても,見た直後に電話すれば,行動を監視されているような印象を与えかねない.再訪は「検討が動き出したサイン」と捉え,原則として1日おいてから連絡するのがよい.
検討を再開した顧客はホームページを見に来る
実は顧客は検討を再開するとき目に見える行動をとっていることが多い.見積の内容を確かめるため仕様を確認するため,他社と比較するために,その商品の説明をしているホームページのページをもう一度見に来るのである.
この動きが分かれば,フォローのきっかけをつかめる.ただし,見た直後ではなく原則として1日おいてから「その後いかがですか.ご不明な点はございませんか」と連絡する.相手の検討が動き始めた時期を外さず,しかも監視されているような印象を与えない,ちょうどよい距離感でフォローできる.
レクタスの営業支援システムなら,見積後のフォローを仕組みにできる
レクタスの営業支援システムは顧客ごとの記録とホームページのページ閲覧解析を組み合わせて,見積を出した後のフォローを支援する.
見積の提出から交渉の経緯まで,顧客ごとに時系列で残る
登録された顧客を一覧から選び,見積を提出したこと,相手の反応,次にやることを一言残すだけで,記録がその顧客に紐づいて時系列に蓄積されていく.どの見積が返事待ちのまま止まっているのか,次にいつ連絡する予定なのかが,顧客ごとにまとまって見えるようになる.
ページ閲覧解析で顧客のホームページ再訪が分かる
ページ閲覧解析によりどの顧客が,いつ,どのページを見たのかが分かる.見積を出した顧客が,その商品の説明ページをもう一度見に来ていれば,それは検討が動き出したサインである.再訪を検討再開のサインとして捉え,原則として1日おいてから自然にフォローできる.
スマホの音声入力でフォローの記録が数分で残せる
スマホの画面に対応しているため,フォローの電話や訪問の直後に外出先から音声入力で記録できる.一件あたり数分もかからないため,日々の習慣として無理なく続けられる.
記録が共有され,会社として見積を追いかけられる
記録は入力された時点で共有されるため,返事のないまま止まっている見積には上司も気づける.放置される前に「そろそろ連絡してみたか」と声をかけられるため,フォローが営業マン個人のまめさ任せではなく,会社の仕組みとして回るようになる.
まとめ
見積を出した後の放置は受注をみすみす逃す.顧客の「検討します」の間に競合は動いており,待つことは中立ではないからである.受注率を上げるには見積を渡すときに次に連絡する日を決めておき,催促ではなく相手の役に立つ理由を持ってフォローし,出した見積を一覧で管理して追いかけ漏れをなくすことである.
そしてフォローのタイミングは顧客の動きが教えてくれる.検討を再開した顧客は,その商品の説明をしているページをもう一度見に来る.レクタスの営業支援システムなら顧客ごとの記録とページ閲覧解析で,再訪を検討再開のサインとして捉え,原則として1日おいてから自然にフォローできる.出しっぱなしの見積を受注に変えることができる.
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